勿忘

今日、高校2年の時に亡くなったのりくんのお墓参りに行ってきた
前回、お墓参りに行ったのは成人式の時でだいぶ間が空いてしまった

のりくんとは小中高と学校が同じで毎日遊んだような仲だった
俺たちのグループの中心にいるような人ではなかったが、みんなを周りから見守るような優しい人だった



よく亡くなった人に対して
「俺たちはお前のことを忘れないから」
という人がいる
俺も今日、お墓参りに行くまで同じようなことを思っていた

でも、お墓の前に立った時にそんな感情は湧いてこず
「あっちの世界にいても俺たちのことを忘れないで欲しい」
と思った。

俺たちが死んであの世に行った時に、中学の頃のように缶蹴りができるように忘れないでいて欲しい

高校に入って、野球のことでいっぱいいっぱいになり連絡を怠ったことを今でも悔やむ
なにも言わずに去ったことを今でも悔しいと思うよ



のりくんのぶんも頑張って生きるよなんてそんなかっこいいことは言えない
そこまで背負えるほどまだ人間できてないし、自分のことで精一杯
でも、いつか会った時に自分の人生を語れるような人生を送るよ