憧れる漢
ここではあえて漢という字を使わせてもらう
これまでの人生、こんなにも漢(おとこ)という字が似合う人間に出会ったことがない
福田恭平である
男が惚れる男とは彼のことを言うのだろう
多くを語らず、背中で大勢を引っ張る
不器用ながらもどこかついて行きたくなる
私生活の恭平、野球をしている時の恭平
全く違う顔をしている
私生活ではいつも野球部の中心にいて、その周りには笑顔があった
野球ではその逆
いつも一人、大きなものを一人で背負っている
そんな風に見えていた
正直、野球をしている時の恭平は好きではなかった
でも、今、大学野球を経験し、なぜ恭平があんな顔をしていたのか、なぜ恭平についていきたいと思ったのかようやくわかったような気がする
言葉では表すことができないが、確かに自分の中で響いたものがある
俺は恭平よりも3年も遅れている
やっぱりすごいやつだ
現在、俺はこれから約40年、恭平と同じ職場で働くことができるチャンスを得ている
お互い情報交換しながら、高め合っている気がする
2人とも頑張ることは必須だが、一緒の立場で働くことを夢見て俺は頑張るとするよ
これからの2人に幸あれ